【宇宙ビジネス超入門~号外ニュース⑦~】宇宙ごみをレーザーで除去する世界初の衛星開発に着手!
宇宙ビジネスの注目ニュースをお届けします。
Space Biz編集長の太田です。宇宙ビジネス超入門者向けに世界や日本で起こった宇宙ビジネスのトピックニュースを簡潔にお伝えします。今回は、号外ニュースとして、「宇宙ごみをレーザーで除去する世界初の衛星開発に着手!」について述べたいと思います。
スカパーJSAT株式会社は、世界初となる、レーザーを使う方式によりスペースデブリ(不用な衛星等の宇宙ごみ)を除去する衛星の設計・開発に着手すると発表。レーザー方式には、接触しないため安全性が高い点とスペースデブリ自身が燃料となり移動させる燃料が不要なため経済性が高い点の2つの際立った利点があります。
参加各組織の役割ですが、スカパーJSAT株式会社はサービス開発及び衛星開発全体を統括,理化学研究所(国立研究開発法人理化学研究所)はレーザーアブレーションサブシステムの開発、JAXA(宇宙航空研究開発機構)は衛星と地上システム、名古屋大学はレーザー照射方法の研究、九州大学は移動する衛星の回転運動等に関する研究を行います。
ちなみに1㎜以上のスペースデブリは1億個以上と推定され、さらに宇宙空間を秒速約7.5キロメートルという超高速で飛び交っているため、人工衛星や宇宙機などに壊滅的な被害を与える可能性がありますので、問題になるはずです。
スペースデブリ関連では、磁石を使って除去したり、アームで捉える人工衛星の開発をしている企業もあります。現状、法整備が間に合っていないのですが、多数の小型衛星を打ち上げ連携させる衛星コンステレーションを構築する企業が増えているので、ビジネスチャンスはありそうです。なお、この事業は2026年のサービス提供を目指すようです。
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