宇宙ビジネスの注目ニュースを分かりやすくお届けします。

Space Biz編集長の太田です。宇宙ビジネス超入門者向けに世界や日本で起こった宇宙ビジネスのトピックニュースを簡潔にお伝えします。今回は、号外ニュースとして、「国際宇宙ステーション補給機こうのとりの最終機が打ち上げ成功！」について述べたいと思います。

国際宇宙ステーション（ISS）は、地上から約400km上空に建設された巨大な有人実験施設で、研究や観測などを行っています。世界15ヶ国が協力する国際プロジェクトです。

補給機である「こうのとり」は、無人の宇宙船で水,食料,衣料などの生活物質や新しい実験装置,実験用サンプルなどの研究用資材また定期的に交換が必要なバッテリーなどを運んでおります。最終機の「こうのとり」9号機（HTV9）は、2020年5月21日打ち上げに成功し、5月25日国際宇宙ステーション（ISS）に到着してからロボットアームにキャッチされ、26日にドッキングする予定です。

何と後継機の「HTV—X」は、自動ドッキング機能を備えるようです。ロケットの方も2009年の初号機から今回の9号機まですべて打ち上げが成功しております。運用中の補給機で失敗がないのは日本の「こうのとり」だけですので、世界でも安定感は際立っていますね。実は「こうのとり」9号機（HTV9）と同様に「H—ⅡBロケット」も最後となり、「H3ロケット」に引き継がれます。次世代機「H3ロケット」は低コストで約50億程に抑えるようですので、国際競争力も高まりそうですね。今後の「HTV—X」、「H3ロケット」に期待が持てそうです。

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