Space X Dragonのシミュレーター映像から分かる高い技術力

2020年5月13日、SpaceXは、 Twitterにおいて、国際宇宙ステーションまで人や物資を輸送するDragonが、国際宇宙ステーションにドッキングする際のシミュレーション映像を公開した。このシミュレーション映像には、数多くの驚くべき技術が見え隠れしていると推察する。

まず、一つ目は、宇宙飛行士が着用している宇宙服だ。とてもスタイリッシュで、コンパクトで軽量化されている印象だ。従来のNASAがスペースシャトルに搭乗する際の宇宙服やソユーズに搭乗する際の宇宙服を思い出して欲しい・・・

それらの宇宙服と比較すると、SpaceXの宇宙服は、F1レーサーのドライバースーツとほぼ変わらない印象を持つ。むしろ、この宇宙服を来てみたいと率直に思えるほどの格好良さがある。正直なところ、このSpaceXの宇宙服についての具体的な技術仕様は、不明だが見た目だけでも相当の相違点を見て取れるだろう。

もう一つは、国際宇宙ステーションまでのドッキングのシミュレーション映像だ。このシミュレーション映像からは、Dragonに搭載されている様々なセンサ系で、自動で軌道、姿勢を高精度で制御し、宇宙飛行士の人差し指一本でタッチパネル操縦しているように見受けられるのだ。つまり、このUI(ユーザーインタフェース)に驚きが隠せない・・・。どこかのゲームを楽しんでいるかのように錯覚する画面だ。旅客機であってもこのような形になっていないのではないだろうか?

シミュレーション映像から分かること

筆者は次のように思う。将来の宇宙旅行はそれほど遠くない印象を受けた。これほどまでにスタイリッシュな宇宙服であれば、身動きも軽快であり、一般人が装着してもそれほど困難さはなさそうだ。

また、宇宙飛行士は、もう優秀である必要がなくなりつつあるとも感じる。自動車の運転免許のように、ある程度の教習や訓練を受ければ、誰でもこのDragonを含む宇宙旅行船を運転できる時代が来るのではないかと感じてしまう。そして、旅行に行く感覚、レンタカーを借りる感覚で宇宙ホテルに出発、運転するのだ。あとは、自動運転技術の如く、全部Dragonが運転してくれる・・・。そんなに未来が近いと感じるのだ。

下記から体験シミュレーターに触れることができます。お時間あればぜひやってみてください。

ISS Docking Simulator