【宇宙ビジネス超入門】2020年4月の動向(YouTube)
皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。
宇宙ビジネス超入門者向けに、宇宙ビジネス業界で2020年4月に起こった私の気になるトピックニュースを三つ程簡潔にお伝えします。
大分空港がアジア初宇宙港になる
一つ目に大分空港がアジア初宇宙港になるです。大分県は、航空機からつり下げたロケットを空中発射して人工衛星打ち上げの事業を予定している、米国のヴァージン・オービット社とパートナーシップを結びました。
最速で2022年の打ち上げを目指すようです。種子島宇宙センターなどの垂直型ロケット発射と比較して、既存の空港を利用するため、コスト面での優位性があります。地方自治体と宇宙ベンチャー企業が協力して、新しいマーケットをつくる良い事例ですので、アジアの中核になって欲しいですね。
丸紅が小型衛星打ち上げ事業に参画
二つ目に丸紅が小型衛星打ち上げ事業に参画です。丸紅、インターステラテクノロジズ、D-Orbit(ディーオービット)は、業務提携を目的とした協業意向書を締結しました。D-Orbitは、小型衛星放出システムの軌道輸送を行うイタリアの宇宙ベンチャー企業です。
これは、衛星コンステレーションの流れですね。2020年2月に三井物産らが衛星ライドシェアサービスを展開する米国のSpaceflight社を買収するといったプレスリリースも記憶に新しいところです。商社の巨大なネットワークを活用して販路を開拓していくのだと思います。
宇宙関連企業の医療機器生産
三つ目に宇宙関連企業の医療機器生産です。新型コロナウイルスの感染拡大で世界的に医療機器の供給が危ぶまれています。
そうした中、ドイツ航空宇宙センター(DLR)は、フェースシールドや人工呼吸器などの不足を支援していくことを発表。欧州エアバスも、フェースシールドを生産。米国のテスラ社イーロン・マスクCEOも人工呼吸器を生産することを表明しております。宇宙関連企業だけでなく、トヨタ自動車や日産自動車などの自動車メーカーも協力しております。企業が保有している3Dプリンターが活躍しているようですね。
新型コロナウイルスの感染拡大という人類の危機に対しては、最先端の技術を持つ宇宙業界や自動車業界の企業が医療体制を支援していくことがとても重要かと思います。新型コロナウイルスに真正面から取り組んでいる関係者には心より感謝致します。ご清聴ありがとうございました。
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