【おすすめ宇宙ビジネス本③】宇宙ビジネス第三の波(YouTube)
今回は、「宇宙ビジネス第三の波」(齊田 興哉著 日刊工業新聞社)をご紹介します。もう一度、読み直してみましたが、入門書というよりも、既に宇宙ビジネスに携わっている方にも大変参考になる本です。私の感想が、宇宙ビジネス超入門者向けになれば良いですね。
Part1 Old SpaceからNew Space
Part1 Old SpaceからNew Spaceでは、世界の宇宙ビジネスの歴史や日本の政策などの説明もあり、過去,現在,未来を見ることで、新しい宇宙ビジネスを生み出す契機とするのが本書の目的のようです。日本の宇宙ビジネスの4つの課題として、①民間事業者は政府やJAXAが守ってくれると今なお思っている。②産業全体が、閉鎖的。人材登用、技術活用について、新しいものを取り入れようという気質がない。③未だに技術オリエンティッドである。④産業全体が、米国,欧州と同様なやり方で事業を展開することは不可能とわかりつつも、具体的に何をしていいのかわからない。といったことがあり、これらの課題を乗り越えるための具体的なアイデアが必要で、他業種の参考事例から学ぶことも不可欠と言えましょう。
Part2宇宙ビジネス第三の波
Part2宇宙ビジネス第三の波では、New Spaceを動かす世界の宇宙ベンチャー企業家やビジネスを具体的に解説しています。従来、宇宙ビジネスに関わる人材は、学歴の高いエンジニアが中心でしたが、現在は、マーケティング力,アイデア力,意思決定力などの強みを活かした人材も重要になっています。それは、G2Bのビジネスのみならず、B2BやB2Cのビジネスが出始めたことに起因してます。将来の宇宙業界では、多種多様な人材と職種が必要となることが予想されます。New Spaceの花形は、やはり小型衛星ビジネスです。One Web社やSpace X社などが大規模コンステレーションによるグローバルブロードバンドビジネスを進めておりますので、小型衛星の大量生産される時代が到来したとも言えるかもしれませんね。
Part3New Spaceのビジネスモデル
Part3New Spaceのビジネスモデルでは、ビジネスモデルを可視化するためにピクト図を参考に作成しています。多様化する中で、市場を支配する価格破壊型ビジネスモデル(Space X社など),ブルーオーシャン戦略ビジネスモデル(アストロスケール者,ALE社,Space VR社など),広告塔での収益を狙うビジネスモデル(ispace社など)等マーケティング重視の宇宙ビジネスモデルは、私達に新しい発想がもたらしてくれそうです。
まとめ
まとめとして、宇宙ビジネスに新規参入されたい方は、こちらの本から読み始めると良いでしょう。宇宙ビジネスの概要が見えてくるはずです。
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