【おすすめ宇宙ビジネス本②】宇宙ビジネス入門(YouTube)
今回は、「宇宙ビジネス入門」(石田 真康著 日経BP社)をご紹介します。再読しましたが、非宇宙業界の方が読むと入門書ではなく、読み応えのある本と言えます。私の感想が、宇宙ビジネス超入門者向けになればと思います。
1:全体像
1全体像では、宇宙ビジネスを①宇宙へのアクセス②衛星インフラの構築③地上における衛星およびデータ利活用④軌道上のサービス⑤個人向けサービス⑥深宇宙探査・開発に分類しています。この分類で頭が整理されますね。
2:市場セグメントとキープレイヤー
2市場セグメントとキープレイヤーでは、今後需要が伸びるのは小型衛星の打ち上げ市場で、小型衛星専用の打ち上げ手段の開発も進んでおり、ロケットラボ社等ベンチャー企業の動きも活発のようです。ちなみにロケットラボ社は、エンジン製造に3Dプリンターを活用していることで話題になりましたね。衛星による衛星データ利活用は、プラネット社などの大手は衛星運用,画像データプラットフォーム,データ解析,他データ統合ソリューション構築といったバリューチェーンとエコシステムを構築しています。
3:宇宙起業家たちのビジョン
3宇宙起業家たちのビジョンでは、スペースX社のイーロン・マスク,ブルーオリジン社のジェフ・ベゾス,ヴァージン・ギャラクティック社のリチャード・ブランソン,フェイスブック社のマーク・ザッカーバーグ等の取り組みやプロジェクトを紹介しています。世界的な大富豪達が宇宙ビジネスマーケットに本気で参入して来ている理由も見えてきそうです。
4米国の宇宙産業エコシステム
4米国の宇宙産業エコシステムでは、法整備や商業宇宙政策だけでなく、テクノロジーやリスクマネー、カンファレンスなどのプラットホームも重要な役割を果たしています。ただ、NASAが顧客として購入・調達しているのが一番大きな後押しになっていると思います。
5世界各国の宇宙ビジネス
5世界各国の宇宙ビジネスでは、欧州,ルクセンブルク,英国,インド,中国などの現状を紹介しています。人口約50万人の小国ルクセンブルクには驚かされますが、日本にとってもヒントになることは多々あるように感じますね。
6日本の宇宙ビジネス
6日本の宇宙ビジネスでは、法整備や政策面での市場環境変化も追い風となって、①ベンチャー企業の加速②異業種企業による宇宙分野への投資や宇宙技術の利活用③グローバルビジネス展開などベンチャー企業を例に紹介してます。
7今後の可能性と課題
7今後の可能性と課題では、2020年までの見どころと2030年に向けた可能性を言及してます。
まとめ
まとめとして、世界の宇宙ビジネスに精通し、宇宙ビジネスを俯瞰して見ておられる著者ならではの視点だと感じます。
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