【おすすめ宇宙ビジネス本①】宇宙ビジネスの衝撃(YouTube)

今回は、「宇宙ビジネスの衝撃」(大貫 美鈴著 ダイヤモンド社)をご紹介します。新たにこちらの本を読み返していたのですが、宇宙ビジネスに興味関心を持つ方には最適な入門書になっていて、とても理解しやすい内容になっているなと感じました。私の感想が、宇宙ビジネス超入門者向けのものになれば良いですね。

第1章

第1章の「なぜ、IT企業の巨人は宇宙を目指すのか?」では、2005年にNASAが打ち出した「商業軌道輸送サービス(COTS)」が、独自のビジネスモデルで資金調達をする宇宙ベンチャー企業を続々と生み出す契機となったようです。規制緩和による競争原理と民間活力を増加させた良い事例だと思います。イーロン・マスクとジェフ・ベゾスの共通点はまずは輸送機を安くつくり、その先に潜む無限のマーケットを見据えているというのは興味深い視点ですね。

第2章

第2章の「宇宙ビジネスは、私たちの生活をどう変えるのか?」では、宇宙からのビッグデータが農業,林業,水産業などの効率化に貢献していることや気象情報が未来の予測データを提供している事例も面白かったです。日本のIT企業が、昨今、衛星データの利活用に興味を持ち始めているのも納得がいくと思います。

第3章

第3章の「シリコンバレーが狙う新時代の金脈」では、IT業界で有名な「アジャイル開発」という言葉がありますが、宇宙開発の世界では「アジャイルエアロ」と言われるそうです。超小型衛星の開発期間を大学と軍と商業ベースの開発で比較しているのですが、やはり商業ベースの開発は圧倒的に速いですね。

第4章

第4章の「宇宙旅行はいつ実現するのか?」では、サブオービタル旅行で劇的にコストダウンし、数千万で宇宙旅行に行けるようになります。ただ、宇宙旅行は富裕層に限られるので、ビジネスチャンスを考えると宇宙ビジネスの盛り上がりと共に、宇宙服,宇宙食,訓練,教育など周辺分野の拡大の余地は大きいように感じます。

第5章

第5章の「月と火星に人類は本当に住めるのか?」では、「有人月探査計画」,「月面基地計画」,「火星移住計画」などが進められています。SF映画の世界に突入するようで本当にワクワクしますね。

第6章

第6章の「宇宙という未来産業の幕開け」では、日本の宇宙法や宇宙ベンチャーを紹介しています。日本にもNew Spaceの到来を予感させます。

まとめ

まとめとして、ここ数年で世界の宇宙ビジネスが発展した状況が良く理解出来ますし、宇宙ビジネス史を肌で感じている著者ならではの説得力があります。
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