EoX=オープンラボVol.1未来都市アイデアソン
2018年9月21日に宇宙ビジネスコート(一般財団法人宇宙システム開発利用推進機構が運営)はEoX=オープンラボVol.1未来都市アイデアソンを実施しました。
以前、紹介しましたEoX=未来都市ナイトやコペルニクスインフォシリーズ都市化×衛星ビッグデータ等のイベントを基にしたアイデアソンです。
司会進行役は宇宙ビジネスコートの持田氏で、関連イベントのおさらいをした後に、現在の宇宙ビジネスの概要を説明されました。宇宙利用タイムラインの中では「転換点になったのは2008年です。なぜなら、宇宙基本法施行とスマホの普及により、個人がビッグデータにアクセスする時代になりましたので。」そして、国内の動向では「内閣府・経産省主催のS-NETは、今年度宇宙ビジネス創出自治体の公募を行い、北海道、茨城県、福井県、山口県を選定しました。
また、宮城県、大阪府、福岡県、東京都を戦略上の主要都市とし、これらの地域に設置された宇宙ビジネスの相談窓口の相談員の役割を宇宙ビジネスコートが担います。」と、まとめの持田の視点では「テクノロジーの進化により、生活圏が縮んでいく。一方、我々は移動することに本能的な喜びを得る。進化するテクノロジーを前に移動・拡大したい本能をどうやって満たしていくのか?」と提言されました。EoX=プログラムは、イベント⇒アイデアソン⇒クローズドハッカソンと進み、クローズドハッカソンの段階になると会員サービス、個別のコンサル契約で支援していただけるようです。
参加者全員で自己紹介した後は、各自ワークシートの記入、ディスカッション・インテグレートと進捗しました。ワークシートには①関心のあるキーワードを選択②ご自身の活動で、関心のあることやPRしたいことを記入③あなたの住んでいる街の課題を記入④実在する都市を自由に設計してみてくださいの4つの質問がありました。
ディスカッションは2つのグループに分かれて1時間程行いました。宇宙ビジネスに興味を持つ異業種の方々が意見交換をしながらも、お互いの考えをぶつけていました。事業化に結び付くようなアイデアはお伝え出来ないのですが、ディスカッションの中で「衛星は偵察衛星から始まっている。結局、何を見たいのかに応える中にビジネスのチャンスがある。」といった原点回帰の見方や「地方自治体から予算をもらうのは難しいので一緒に稼ぐモデルが必要。」といった商売で大切な見地から話されていたのは特に印象深かったです。
大手企業に所属する新規事業担当者も何人かいて、「宇宙ビジネスの新規事業は当然考えております。」と言われておりました。これから、大きな資金が入り、宇宙産業の育つスピードが速くなるかもしれません。今後に期待出来ます。