多様化するCubesatの打ち上げ方法。ドイツのベンチャーExolaunchから見る2つのポイント

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多様化するCubesatの打ち上げ方法。ドイツのベンチャーExolaunchから見る2つのポイント

2020年2月4日、ドイツの宇宙ベンチャー企業Exolaunchは、自社の製品である「EXOpod」を使ってインドのPSLVロケットと連携して、SpireのCubesat(小型人工衛星)を打ち上げる計画をSMALLSAT SYMPOSIUM 2020で語りました。

Exolaunchとはどんな企業か

Exolaunchは、ドイツのベルリンを拠点とする宇宙ベンチャー企業です。小型衛星の打ち上げについてロケット企業との提携、打ち上げ管理業務、ロケットから小型衛星の放出に関する業務などを手掛けています。Exolaunchは、すでに数多くの小型衛星を打ち上げた実績を有しています。(TU BerlinのTECHNOSAT、Spireの小型衛星、Skyfox LabsのLucky 7、ICEYEの小型レーダ衛星、Momentus Spaceの小型衛星等)

Exolaunchの強み

EXOpodという製品は、Cubesatを格納する箱のようなもので、Cubesatを宇宙空間に放出するために必要です。この箱の中にCubesatを複数機格納して、収納後もCubesatにアクセスして作業することも可能です。EXOpodごとロケットに搭載し、宇宙空間へ到達した際にEXOpodの扉が開き、個々のCubeSatが Deploy(放出)されるというものです。

その他の製品にも、CarboNIXという小型衛星の分離機構があります。この分離機構は、バネ機構を活用し小型衛星を宇宙空間へ放出できるものです。衛星分離時に衝撃ゼロという驚くべき技術を実現しています。また、200kgという比較的重量の重い小型衛星まで対応していることなどが挙げられます。

 

変化する打上げ方法2つのポイント

今回のSMALLSAT SYMPOSIUMで語られた、Exolaunchの発表には小型衛星打上げ方法変化についてのポイントが2点あります。

一度に複数の衛星を打上げ

Cubesatや小型衛星を一度に多数機(多くて数十機)を大型ロケットに搭載して、宇宙空間へと放出するシーンが増えてきています。

SpaceXの約3万機のStarlink計画やOnewebの約1200機の計画などは良い例です。SpaceXの場合、1機のFalcon9ロケットに60機の小型衛星が搭載されています。まずFalcon9ロケットから60機の小型衛星がまとまった形でClusterとして分離され、その後個別に、小型衛星が分離していく構造のようです。

ひと昔前までは、このようなExolaunchが有するバネ機構の技術ではなく、爆管という火薬機構で金属を切断する機構で衛星を分離していました。

サプライチェーンの多様化

小型衛星のロケットロンチサービス自体のサプライチェーンも、Old Spaceでは見られなかった形式になってきています。Old Spaceの時代は、ロケットロンチサービス企業は、ロケットの製造、打ち上げ、衛星の搭載、分離など打上げに関わるほとんどの役割を担ってきました。

しかし、New Spaceの時代では、ロケットの打ち上げ自体は、ロケットロンチサービス企業が実施するが、衛星を搭載する企業、衛星とロケットを接続し放出する企業が別になってきています。

まとめ

このように小型衛星の打ち上げ方式は、どんどん変わりつつあります。今後、New Spaceの時代には、Old Spaceには想像もつかなかった方式がさらに開発されていくでしょう。

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