【2025年宇宙エンタメコンテスト~宇宙川柳3月の月間優秀賞~】
対談動画
編集長「はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長のゆーです。対談の相手は、お馴染みのいっしーです。宜しくお願いします。」
いっしー「宜しくお願いします。」
編集長「今回は、2025年宇宙エンタメコンテスト~宇宙川柳3月の月間優秀賞~になります。桜の季節で新生活が始まる時期だけど、いっしーの方では何か目新しい生活始まったかな。」
いっしー「今年の夏に1カ月だけケンブリッジ大学に留学する予定で。春から教材みたいなものが一杯届いていて、それを予習するというのが新しい生活になっています。」
編集長「素晴らしいね。どれ位量があるの。」
いっしー「大体そうですね、参考書籍が10冊位指定されるので、それを読んで自分なりの意見を考えたりとか。」
編集長「イギリスのケンブリッジ大学やオックスフォード大学は、全世界から集まってくるから楽しみだね。」
いっしー「どんな議論が出来るのか楽しみですね。」
編集長「帰ってきたら、感想もお願いします。応募総数の方はですね、200弱になります。3月は皆さんにとって忙しい時期なので、宇宙川柳を詠むというよりも実生活に追われてしまいますね。少し残念ですが。」
いっしー「そうですね。中でも、クオリティが高い句はありました。」
編集長「では、今月も月間優秀賞候補を3つ紹介したいと思います。宇宙川柳評論家のいっしー、今月も一言コメントお願いします。」
いっしー「はい、お願いします。」
編集長「1つ目の宇宙川柳は『七転び ムーンサルトで YAOKIする』(佐々木 恭司様)です。」
いっしー「宇宙好きによって新たなことわざが生み出されましたね。YAOKIは『七転び八起き』から取られた月面探査機の名称ですが、それと『ムーンサルト』を掛け合わせることでさらにダイナミックで現代的な『七転び八起き』のイメージが提示されています。『ムーンサルト』とは体操競技の技『後(前)方二回宙返り一回ひねり』を指し、『月面宙返り』とも言いますが、宇宙時代の人類は逆境へのリバウンド力も高そうですね。」
編集長「実は月面探査車『YAOKI』を開発している株式会社ダイモンのCEOは弊社に来てくれたことがあるんですよ。」
いっしー「そうなんですか。そんな繋がりが。この1句を是非送ってあげたいですね。」
編集長「2つ目の宇宙川柳は『文化祭 光る我が子は アンタレス』(酒井 具視様)です。」
いっしー「親バカ宇宙川柳として微笑ましい一句です。文化祭で活躍する我が子がきらりと光って見える瞬間を、夜空に一際明るく輝くさそり座の一等星『アンタレス』になぞらえたところに宇宙愛を感じます。」
編集長「アンタレスは火星のように赤く光る星だから、赤組だったのかな。」
いっしー「なるほど。シリウスだったら白組とか。深読みで面白いですね。」
編集長「3つ目の宇宙川柳は『不惑まで あと何光年 惑い星』(新井 円佳様)です。」
いっしー「孔子が『四十にして惑わず』と言ったことから『不惑』は40歳を指す言葉になりましたが、その言葉から着想を得て、人生の進路が定まらない若者の姿を『惑星』になぞらえ、未来への不安感と同時に希望をも表現した巧みな一句です。ワードチョイスから感じられる教養や、言葉遊びの点から見て非常に上手だと感じました。」
編集長「こちらは教養がないと分からないかも。上級者向けかもしれませんが、素晴らしい句です。」
いっしー「メッセージが掴めると嬉しいですね。」
編集長「今回も迷いましたけど、審査員で協議した結果、宇宙川柳3月の月間優秀賞は3つ目の『不惑まで あと何光年 惑い星』(新井 円佳様)です。おめでとうございます。いっしーの方で最後に一言どうですか。」
いっしー「今回の受賞した句は、かなり深い句ですね。やっぱり、宇宙川柳の面白いのは、表面的に詠んでも面白いし、また一歩深めると更に面白いですね。そういった2段階の面白さがいいのかなと思いました。」
編集長「儒教と宇宙が交わると、こんな感じの川柳になるんですかね。」
いっしー「なかなか儒教と交わることないですからね。」
編集長「異質な結合が斬新な一句を生み出すのかもしれませんね。では、来月の月間優秀賞で、またお会いしましょう。またね。」
いっしー「またね。」