【宇宙ビジネス~2024年JAXAニュース⑤~】「JAXA、Frontier Innovations1号ファンドへ出資!」

はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。いかがお過ごしでしょうか。

今回は、宇宙ビジネス超入門者向けになりますが、「JAXA、Frontier Innovations1号ファンドへ出資!」についてお伝えします。

6月14日に国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)は、Frontier Innovations1号有限責任事業組合を無限責任組合員(以下、GP)とするファンドFrontier Innovations1号投資事業有限責任組合(以下、FI1号ファンド)に、有限責任組合員(以下、LP)として出資(以下、LP出資)したと発表しました。


©JAXA

FI1号ファンドは、宇宙と異分野の持続的なベンチャーエコシステム創出・育成・拡大を目指し、産官学の関係者を巻き込み、シード・アーリーステージを中心とした技術ベンチャー企業等にハンズオン投資を行うオープンイノベーション型ファンドとして組成されました。

JAXAは、FI1号ファンドに組成段階からLP出資者として参画することで、宇宙関連産業への民間からの更なるリスクマネーの呼び込みや宇宙分野とシナジーのある異分野のディープテック領域の掘り起こしなど、グローバルで拡大する宇宙産業の更なる発展、国内スタートアップの成長の後押しを目指しています。そのため、JAXAは、FI1号ファンドの投資先企業への人的・技術的支援等、ファンド運営への積極的な支援を行う方針のようです。

本件は、「科学技術・イノベーション創出の活性化に関する法律」第34条の6第1項第2号に基づくLP出資であり、研究開発法人として国内初の事例となります。尚、当該LP出資を行うことについて、2024年2月21日付で文部科学大臣の認可を得ています。