はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。いかがお過ごしでしょうか。

編集長の時事ネタ放談は、私の気になる時事ネタを独り言のようにつぶやくコーナーです。

今回の時事ネタは「国際宇宙ステーションの宇宙ごみが米民家を直撃?!」です。

©NASA

4月15日に米航空宇宙局（以下、NASA）は国際宇宙ステーション（以下、ISS）から放出された宇宙ごみの一部が大気圏で燃え尽きず、今年3月に米南部フロリダ州の民家を直撃したと発表しました。

NASAによると、落下した金属の物体は耐熱性の高いインコネル合金製で、直径約4ｃｍ,長さ約10ｃｍ,重さは約700ｇ。2021年3月にISSから放出されたものですが、バッテリーを貨物パレットに取り付けるための部品の一部で、放出された時点での重さは約2600ｋｇあったとのです。被害に遭ったのは、米フロリダ州ネープルズ在住のアレハンドロ・オテロ氏。危うく息子に直撃するところだった、と先月8日にX（旧Twitter）に投稿していました。NASAはこの金属の物体が大気圏で燃え尽きなかった原因を詳しく分析し、改良する方針も既に示しています。

宇宙ごみの落下事故では、2015年のスペイン南東部ムルシア州に1週間で3つもの落下物（衛星の破片やロケットの補助燃料タンクの一部など）が確認されたのが有名です。今後、宇宙ごみの地球落下で死傷者を出す確率が高まっているように感じますので、リスク軽減に取り組んでいただきたいですね。

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