【宇宙ビジネス~2024年JAXAニュース①~】JAXA、小型月着陸実証機(SLIM)の月面着陸成功!
はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。いかがお過ごしでしょうか。
本日は、宇宙ビジネス超入門者向けに、JAXAニュースになるんですけど、「JAXA、小型月着陸実証機(SLIM)の月面着陸成功!」について述べますね。
1月20日に国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)は、無人の小型月着陸実証機(以下、SLIM)が月面に着陸したことを確認したと発表しました。これで月面着陸に成功した国は米国,旧ソ連,中国,インドに次いで5カ国目となります。
ただ、残念ながら、SLIM着陸時の姿勢等が計画通りではなかったので、太陽電池からの電力発生が出来ず、地上からのコマンドにより探査機の電源をオフにしたようです。電源をオフにするまでに取得した各データの分析を行った結果、SLIMが当初の目標着地地点から東側に55m程度の位置で月面に到達していることを確認。また、ピンポイント着陸性能を示す障害物回避マヌーバ開始前(高度50m付近)の位置精度としては、10m程度以下、恐らく3~4m程度と評価しています。
SLIMの主ミッションであった100m精度のピンポイント着陸の技術実証は達成出来たと言えます。SLIMの月面着陸直前に、小型プローブ(LEV-1・LEV-2)の放出にも成功していますので、周辺環境の撮影などに期待が持てそうです。尚、現在、SLIMの太陽電池は西を向いていると分析されており、今後月面で太陽光が西から当たるようになれば、発電の可能性もあるとのことです。