【2023年宇宙エンタメコンテスト~宇宙川柳11月の月間優秀賞~】
対談動画
編集長「はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長のゆーです。対談の相手は、いっしー&まっちーです。宜しくお願いします。」
いっしー&まっちー「宜しくお願いします。」
編集長「今回は、2023年宇宙エンタメコンテスト~宇宙川柳11月の月間優秀賞~になります。とうとう、今年も師走になりましたけど、二人にとって2023年は、どんな年でしたか。」
いっしー「宇宙川柳に限っては、ほんとに粒揃いの作品が怒涛のように来まして、嬉しい悲鳴をあげていました。」
編集長「まっちーはどう?」
まっちー「私も今年から宇宙エンタメコンテストのアシスタントになるご縁をいただいて、とっても楽しい1年になりました。ありがとうございます。」
編集長「応募総数はですね、最終月ということもあり、何と1400弱になります。数えるだけでも大変でしたが、今月も月間優秀賞候補を5つ紹介したいと思います。いっしー&まっちー、今回も一言コメントお願いします。」
いっしー&まっちー「お願いします。」
編集長「1つ目の宇宙川柳は『地球儀を 部屋に吊るして 「ぼく、太陽」』(愛城 桃葉様)です。これはどうですか。」
いっしー「地球儀を部屋に吊るして自分を太陽に見立てる、お子さんの天真爛漫な想像力をぎゅっと閉じ込めた一句。カギカッコつきのセリフがいい味を出しています。」
編集長「まっちーの方はどう?」
まっちー「とても温かみのある一句だと感じまして、お子様の太陽のような明るい笑顔が目に浮かぶとても良い一句ですね。」
編集長「大人の視点ではなくて、子供の視点が新鮮に感じますね。」
いっしー「確かに子供の視点に立てるっていうのは結構難しいことだと思うので。金子みすゞさんじゃないですけど、そういう雰囲気を感じますよね。」
編集長「2つ目の宇宙川柳は『倦怠期 大気圏より 厚化粧』(盟主クサイ様)です。どうですか。」
いっしー「『けんたいき』と『たいきけん』にかける言葉遊びと、『大気圏』の分厚さを『厚化粧』にかけ、さらに『倦怠期』に意識される奥さんの『厚化粧』をかけている、非常に技巧的な一句。まいりました。」
編集長「どう、まっちーは。」
まっちー「はい。言葉遊びと倦怠期を最終的に厚化粧に着地するっていう面白さがとても驚きまして。リアリティのある一句だなと思いました。」
編集長「結婚すると、ときめかなくなると思っていた方が良いかも。でも、倦怠期を乗り越える努力は必要かな。」
いっしー「厚化粧も努力の一つですね。」
編集長「3つ目の宇宙川柳は『宇宙をね 広げてる力 夢重力』(山田 豪様)です。これも何とも言えないね。」
いっしー「物理的に観測できる宇宙を、人間の想像力=「夢重力」が何倍にも広げている、という視点が非常に斬新に感じました。星座しかり、想像力に満ちた人間の目に映る宇宙こそ、本物の宇宙ですよね。」
編集長「なるほど。まっちーはどう?」
まっちー「はい。やっぱり、人間の想像力がいかに素晴らしい能力を持っているかというのを、この句を詠んだ時に感じました。」
編集長「宇宙創造みたいなイメージは凄い発想です。宇宙の未来は明るいですね。」
いっしー「確かに創世記的な視点ですね。スケール大きいですよね。」
編集長「4つ目の宇宙川柳は『あの世へは いくらかかると NASAに聞く』(駒形 忠衛様)です。珍しい川柳ですね。」
いっしー「何とも切ないユーモアとペーソスに満ちた一句ですね。NASAに問い合わせたら、何と答えるのでしょうか。『サンタクロースはいるの?』という子供からの質問に答えた新聞社の名記者なみの返答を期待したいところです。」
編集長「まっちーはどう?」
まっちー「あの世に行くのにもお金がかかるのかなと、ちょっとむなしい気持ちにもなったんですけど。でも、NASAに聞いたら、きっと夢のある答えが返ってくるんじゃないかなと。是非機会があれば聞いてみたいです。」
編集長「シニア世代になると、こういった発想になってきますね。おそらく、仏教の転生輪廻の考えを持っていた方が人生は充実するよね。」
いっしー「ひしひしとリアリティに迫ってくるというか。」
編集長「5つ目の宇宙川柳は『日食に 少し残せと 泣く子かな』(城所 宗法様)です。うーん、これも凄いね。」
いっしー「太陽を食べてしまったお月様に、その分け前をねだる子供。絵本が一冊書けそうな、とても楽しい想像力に満ちた一句です。」
編集長「まっちーはどう?」
まっちー「太陽が食べられるという連想性と子供の可愛らしい部分を凄く感じまして、これも中々面白い一句だと思いました。」
編集長「子供は太陽が好きで、夜は遊べないから嫌いなんでしょうね。視点が面白いですね。」
いっしー「なるほど。素朴でいいですね。」
編集長「今回も迷いましたけど、審査員で協議した結果、宇宙川柳11月の月間優秀賞は3つ目の『宇宙をね 広げてる力 夢重力』(山田 豪様)です。おめでとうございます。今年最後の月間優秀賞になるけど、いっしー&まっちー一言ずつどうぞ。」
いっしー「今年も締めくくるのに相応しい、壮大なスケール一句だなと思いました。日常のささやかな風景を詠ったのもいいんですけど、たまには壮大な句を詠って欲しいなと思います。」
編集長「そうだね。まっちーはどう?」
まっちー「はい。この一句を詠んで、私も夢重力をどんどん広げられる豊かな想像力を養わないとなと思いました。」
編集長「では、2024年宇宙エンタメコンテストで、またお会いしましょう。またね。」
いっしー&まっちー「またね。」