【宇宙ビジネス~2023年JAXAニュース⑪~】JAXA、日本初の国際GNSS事業の解析センターに認定!

はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。いかがお過ごしでしょうか。

本日は、宇宙ビジネス超入門者向けに、JAXAニュースになるんですけど、「JAXA、日本初の国際GNSS事業の解析センターに認定!」について述べますね。

12月4日に国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)と国土地理院は国際GNSS事業の解析センターに、日本の機関として初めて認定されたと発表しました。

JAXAと国土地理院は、より自律的・安定的な位置の基準の維持・管理を目的として、GNSS衛星の精密な軌道情報(精密暦)の算出に共同で取り組み、2023年7月から算出した精密暦の公開を開始しております。


©JAXA

GNSS(Global Navigation Satellite System)を少し補足すると、人工衛星を用いて地上の位置決定(測位)を行うシステムで、米国のGPS(Global Positioning Service)や日本の準天頂衛星システムみちびきが含まれます。

また、暦には概略の軌道を衛星から直接配信する放送暦と、世界規模のGNSS観測局データから高精度に軌道を決定する精密暦があります。世界で最も高い精度を有し、実質的な国際標準として広く活用されている国際GNSS事業(International GNSS Service)の精密暦は、各解析センターの精密暦を統合処理することで算出されています。

今回の決定により、日本の精密暦が新たにこの統合処理に加えられることとなります。解析センターとしてこの精密暦の生成に参画することで、高精度測位に必要となる基盤の整備に大きく貢献することになりそうです。